「聖小会」聖路加国際病院小児科の同窓会

7月21日(土)に聖小会が開かれました。

年に一度、聖路加国際病院小児科に在籍したことのあるドクターやナースの同窓会が開かれます。最年長の方は70歳を超えておられます。日本で一番古い民間病院の聖路加国際病院はおそらく小児科の誕生も民間病院としては最長の歴史を誇るのだろうと思います。

今から30年ほど前、私がまだ医師ではなくエンジニアとして働いていた頃、朝日新聞に聖路加国際病院小児科の細谷亮太先生が毎週エッセイを書いておられました。私の勤務先が築地だったので、すぐ近くの病院の先生だということはわかりましたが、医学方面には無頓着でしたので、ただ、毎回楽しみに読ませていただいておりました。そんなこともあり、私の頭の隅っこには聖路加細谷の文字が刻まれていたのかもしれません。

私は41歳で医師免許を取り、2年間の初期研修と1年間の小児科研修を中部徳洲会病院で行った後、どうしても細谷先生にお会いしたくて聖路加の門を叩きました。厳しい1年間ではありましたが、医師としての技量だけでなく立ち居振る舞いや患者さんへの接し方を少しは感じ取ることができたような気がします。この1年間は私にとっての財産です。

細谷先生は聖路加は定年退官なさいましたが、今でも聖小会の核であります。私の医師としての心のよりどころであります。

写真は細谷先生はじめ、真部先生、草川先生、長谷川先生で、聖路加在籍中に厳しく指導していただいた、あるいは一緒に苦労した先生方であります。